日照りが続くと

もう何週間も日照りが続き拙宅の庭や養蜂場はいずれも地割れが益々ひどくなってきた。養蜂場に作った溜池の水が枯れてしまうとミツバチたちは遠くの沢まで水を求めていくが、これはエネルギーのロスとなるのでミツバチが疲弊しないようできるだけ水を運び上げて蜂場に置くことにしている。拙宅にあるプールの水も半分ほどになってしまい、家内が底に貯まった枯葉などを吸い取ろうと掃除を試みたが、水面に浮かんだ清掃用のバキュームホースの上にミツバチが集まり水を飲んでいるので掃除ができないと、でも私達はミツバチによって生かされているのだから喉が枯れた蜂たちを追い払ってまでの掃除はできないとぶつぶつ独り言を言っていた。 

ラッキーにも赤道方面からハリケーンが南下中でこのままだと当地北島へ直撃の可能性が高くなり、恵みの雨となってくれることを祈っている。大雨が少々来ても乾燥した大地が吸い取ってしまうので水害などのリスクはなく、出来るだけ沢山の雨をもたらしてくれれば本当に助かる。敷地が広いので野菜・果樹を栽培しているが、毎日の水やりで水道代が馬鹿にならないし少々ホースで撒いても焼け石に水である。ただもう少しで収穫できるブドウは雨が来ない分糖度が高く、今年は種なしブドウに挑戦しているので楽しみでもある。去年はいい加減な張り方をした防鳥ネットのせいで随分被害にあってしまった。こちらにはヒヨドリに似たネズミみたいに走り回るロクでもない鳥がいて、これが図々しく、ちょっとした隙間からも侵入しては甘味が増してきた頃合いを狙って集中的にアタックして来るのでネットで完封したが、それでも小賢しいこの鳥の事だから油断は禁物で、トマトなども少し色づいてきたらすぐに取らないと穴だらけになってしまう。さすがにスイカのような皮がしっかりしたものには穴を開けるまでやらないようだ。
今年は雨が少ないので甘いスイカを期待している。毎日あれもこれもとやることばかりで本業そっちのけになってしまう事もあるが、とにかく時間が早く過ぎてしまう。”昨日生まれたかと思ったらもう棺桶か!” っていうほどではないが、それに近く時々、今まで何をやってきたのだろうとつくづく思う事がある。それだけ自然界における時間の矢は、人間の一生など瞬時に終わらせてしまうものなのかもしれない。

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