情報操作されるマヌカハニー

マヌカハニー関連のサイトは今や星の数ほどある。しかし不思議と書いてあることが似たりよったりで、どれもそれほど価値が無く、大して違わない文字通りの大同小異である。という事はマヌカハニーなど全く知らず、この方見たこともない人が色んなサイトを切り取って、その寄せ集めとして文章にしているに他ならない。
この前も弊社の営業スタッフが〇〇自身という有名な週刊誌のインターネット記事を送ってきた。一読して当たり外れのない、取るに足りないどこににでもある記事であった。こうしたサイトにはマヌカ樹木の説明として必ずといっても良いほど「マヌカとはマウリ語で “復活の木”や ”癒しの木” と言った意味があります」などと書かれている。どこかの誰かが自分のところの商品を売りたいがためのもっともらしい物語?を書いたのであろう。更にそれらの謳い文句をどこのサイトでもこぞってコピペしている。

私は1995年来こちらで暮らしマウリ族とも親交があるが、マヌカに関して ”復活” とか ”癒し” など一度たりとも聞いたことがないし、それを話すとマウリ族がみんな笑い出すので確認はしていない。如何にも意味付けの好きな日本人らしい ” 物語?” なのであろう。これと同じような例えに、日本ではアパートメントの事をマンションと呼ぶ。Mansion とは英語で大邸宅や豪邸を意味する。ましてやワンルームマンションなどと言った表現には、それこそマウリ族ではないが笑い出してしまう。しかし日本ではこれを普通名称としてアパートにとって代わって使っている。きっと何処かの不動産屋が間違えて使ったのだろう。マヌカもこうして “復活の木” や ”癒しの木” として普通に使われることになるのだろうが、間違いは定着する前に正さなければならない。
インターネットの世界は誰が何を書いても自由だが、責任の所在は皆無であり真に受けた方が悪いのである。マヌカハニーの活性度についての表記も、それぞれいい加減で何の根拠もない事を平気で書いて売っている。〇〇協会認証とか大メーカーなどと謳うところほどその傾向が濃い。これもネットの世界では自由といえば自由であろう。しかし消費者はそれほど甘くはない事を私は良く知っているし、”復活” とか ”癒し” や ”〇〇協会認証” とか “大メーカー” などは、私には何の関係もないことだ。ただ顧客様が何も言わずに高い製品を再購入されていくことに、養蜂職人として生きがいを感じてやっているに過ぎない。

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