巣箱の設置

2017.09.14

週末を利用して、ベースにある巣箱の活性の高い群れを慎重に選択し、早咲きのマヌカ自生林内にある蜂場へ持って行くことにした。今回で2度目となる。なぜ週末にするかというと道路に営業車がなく、特に木材を満載した大型トレーラー牽引の車両がない事が大きな理由だ。こちらもトレーラーを牽引しているので上り坂でノロノロの木材運搬車を追い抜くリスクは結構大きい。だが一方で週末となると、今度は一般人が遊びの為に田舎へと出向く。この一般人の運転がまたプロとは異なり厄介なのだ。特に危ないのは若い連中で、横暴でバカな運転をする。最近は、道路端に亡くなった方のメモリアムとして十字架こそは立ててないが・・・ 10年20年前は、この十字架のオンパレードであった。ちょっとしたカーブには必ず幾つか立てられていた。当地では、まっすぐな道路作りを何故かしない。トンネルが無い為、山を越えるにはカーブだらけの道を行くことになる。余程気を付けないと本当に大変な事になる。トレーラーには100群位までは積載出来るが、今の時期は花蜜も少ないので大掛かりな移動はしない。
移動の準備は、日頃の点検によって群棲が強い巣箱をマークし、ミツバチの巣箱の巣門と呼ばれる入り口にスポンジを固く詰め込み、蜂が出てこられないようにする。これは全ての働き蜂が帰巣した後の夕暮れ以降となる。そして明け方に、前夜用意した巣箱を静かにトレーラーへ積み込む。この時に、万一巣箱から蜂たちが逃げ出しても良いようにネットで全体を覆い、慎重にできるだけ振動を与えないように移動を始める。一番遠い養蜂場までは、4時間半程かかるが途中の休憩は入れない。太陽が昇ると気温が上昇する為、車輌を止めるとトレーラー内に密集した巣箱内の温度が上がってしまうからだ。これは、蜂の事を考えると良くない。走り続けることにとって空気の流入量が大きくなるので、余程の事がない限り駐車なしで直行する。この移動は本当に気を遣うので疲れる。目的地に無事着くと本当にやれやれである。途中、アスファルトの国道から田舎道に入るとかなりの振動となり、最長で50キロ先まで舗装されてない道路を行く。複数箇所にある弊社の養蜂場は、その大部分が山脈地帯であるので結構なリスクとなる。そこまで行かないと満足のできるマヌカ蜜の採取はできない。しかし、巣箱の移動はミツバチにとっても大きなストレスとなるので、兎に角(とにかく)最も慎重な作業の一つでもある。

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