高活性度マヌカハニーを求めて・2

2017.09.08

ミツバチの移動

蜂場は舗装道路から20km先で、泥道であるし雨季の移動は本当に危険である。オフロード用の装備は全て用意する。ぬかるみにはまっても良いように大型ウィンチ付車輌、道路に打ち込み車両を引っ張りだすためのアンカー(イカリ)ロープ・プーリー・スコップ・クワ・斧・チエンソー・トランシーバー・緊急用バッテリーなどと上げたらきりがない。
この養蜂場の建設当時は、車輌が泥にはまって脱出するのに半日かかったことがある。夜中まで雨の中を泥だらけになり、ヘトヘトでやっとホテルにたどり着いたが、あまりの汚れに宿泊拒否され倍額払って頼み込んだこともあった。今はその酷い道も、ジャリを敷き余程の土砂崩れがない限り通れるが、丘陵地帯で左右は崖となっているので万全な準備を怠ってはならない。結局、いい加減なものを売るのと違って活性度の高い蜜を得るには、こうした天然の自生林がある辺境でしか活動現場はないのだ。
今度ニュージーランドに行くから現場を見せてくれと顧客様は仰るが、とても安易にお引き受けはできないのである。観光養蜂園などではないからだ。

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