ダニによるミツバチの被害・1

ベースとしている蜂場に、今年作った群れを50箱ほど置いて育てている。収穫期でもあり、他の蜂場の仕事に気を取られ三週間ほど目を離してしまったのがまずかった。ダニによる被害が出てしまったのだ。
この時期はダニの発生が多いので、ダニよけにハーブ由来のリボンを巣房間に吊るしておいたが、この薬効成分に感受性の無いダニが発生していた。ダニ防止には周期的に薬効成分の異なるものを使わないと良くない。これは、世代交代の早いダニはすぐ耐性を持ってしまうからだ。
今回の防虫剤は、この蜂場では長い事使っていなかったものなので大丈夫だろうと安易な気分でいたのが被害を蒙った原因だった。防虫剤を入れた後は必ずその薬効を確認しなければならない。急遽、他の薬効成分の異なるものと交換して何とか被害を軽減できたが、ダニの発生は突発的に短期間で拡大し、死骸の山が出来てしまう程で本当に怖い。手塩にかけて育てた群れが打撃を受けることは本当に腹が立つ。以前書いたように、ダニに対する天敵のクモ導入を検討中らしいが、これで解決できれば本当にありがたい事である。ただし天敵の利用は、相当慎重に時間を掛けてリサーチ・確認してやらないと逆に生態系に大きな影響を及ぼすことになりかねないので、どうしても時間が掛かるのは致し方ない事だと思う。

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